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 前川 直輝

Author: 前川 直輝
最終学歴 京都大学法学部
司法修習 54期
カリフォルニア州弁護士
Maekawa国際法律事務所・代表弁護士
https://maelaw.jp/

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第72期司法修習生の指導担当弁護士として
たまにブログを読んでいるという方から、アメリカの司法試験の話しかしないのですかと問われることもあります。
実のところ、前の事務所のときに開設したブログであるのと、いまはFacebookへの投稿で何かを表現する手段としては満たされてしまっている部分があり、投稿が減っているのが正直なところです。
米国司法試験の情報はやはり少ないので、目指される方にはできるだけ発信したいですし、実際にお問い合わせいただくことも多いので、細く長く投稿を続けています。

違う話題といいますと、今年は司法修習生の指導担当弁護士を務めております。
司法試験に合格すると1年間の司法修習を経て、最終の修了考試(司法試験が一回目でこれに続くといううことで、通称、二回試験と呼ばれます)をパスすれば晴れて実務法曹になれます。
その修習の期間中、司法修習生は全国各地に配属され、各地で裁判所(刑事・民事)、検察庁、弁護士事務所と、合計4箇所に2ヶ月弱ずつ実際に配置されて指導を受けることになります。
弁護修習は、各地の弁護士の中から、一定の経験年数や業務内容等を参考に、弁護士会から委嘱を受けることになります。

そういう指名を受けること自体、光栄なことですが、果たして自分に務まるものやらと不安がありました。
当事務所にはアソシエイトが2名おりますし、事務職員も含めて日々色々な相談や確認があります。事務所の規模が決して大きくない中で、事務所の代表者としては所属人員1人ずつの能力を向上し、パフォーマンスを最大化しなければなりません。その中で、司法修習生にきちんと時間を割いて、心を配ることができるのか、自分のキャパシティの中で対応できるかどうか、心配になるのは当然のことだろうと思います。

最終的にはお世話になった先輩に言われたこともあり、お受けすることにしたわけですが、司法修習生にも恵まれて、終わってみればあっという間の楽しい経験となっています。他の単位会でどうなっているのか分かりませんが、私は2人の司法修習生を受け持って、各2ヶ月弱の期間、可能な限り案件の検討、書類の作成、打合せや裁判期日への同席をしてもらいました。私自身は東京をはじめ遠方への出張も少なくないので、アソシエイト弁護士にも適宜協力してもらいながら、事務所全体としてサポートをしたつもりです。当事務所で指導した司法修習生が読んでいる可能性もあり、物足りないと思われているかもしれませんが。。。

指導を担当する弁護士には、弁護士会でガイダンスが実施され、基本的なルールや注意事項の確認は可能なのですが、実際に日々どうするのかは誰も教えてくれません。案件の偏りがないように、指導担当とは別に担任の弁護士さんがヒヤリングをしてくれたりするのですが、基本的な日常業務は自分自身で判断しなければなりません。そのときの指針になるのは、結局のところ自分が18年前に体験した司法修習生のころに受けた弁護修習でしかありません。
私の体験については、手元の結果簿を見ながら、以下のとおり感想を書いたことがありました。

司法修習の風景~実務修習・弁護

あのときに受けたほど充実した指導を提供できたか、自信はありません。期間もかなり短くなり、やれる範囲も小さくなったかもしれません。しかし、私が担当した司法修習生たちは、ゼミで受け持った人たちを含め、既に一定の知識を獲得しており、意欲もある人たちでしたから、私が何か教えるというより、体験する機会をできるだけ与え、こちらが思うこと、感じることを口にして、考える機会を持ってもらうことに集中しました。
すると、面白いことに、私やアソシエイト、スタッフに至るまで、一緒に悩み、考える機会を逆にもらえることに気付きます。自分の仕事の中身ややり方について、部外の人から意見を呈されること、特に、実務に出る一歩手前の瑞々しい感性に触れることは、私たち自身の考えを深め、技術を高めるのにも役立っているように思います。

いろいろな司法修習生と仲良くなって、話す機会があると、彼らから「なぜ先生は指導担当をされているのですか」「指導担当をされることは何かメリットがあるのですか」と素朴な質問を受けることがあります。そういうとき、決まって「確かに、君たちと話したりしている時間を仕事に割いたら、儲かるかもしれないね」と茶化すことが多い気がしますが、実際のところ、司法修習生を受け入れる責任感が事務所全体として生まれるように思いますし、形にならないメリットがあるように思います。
また、彼らが来ているときにも話したことですが、司法修習生個人ごとに、得も言われぬ縁のような力が働いて、実に多彩な相談や依頼が集まるような気がしています。あまりその手の話は信用していませんけれども、いろんな人が持っている運気はあると感じているので、彼らが持っている力なのか、はたまた彼らを受け持っているという私自身の気合なのか、様々な面白い案件を受けることができるのも、隠れたメリットだと思います。

司法修習全体として見ると、法律以前の礼儀作法がなっていない人がいるとか、司法試験に合格したかどうかも疑わしい知識レベルのものがいるとか、厳しい意見もあります。確かに、私が受け持った修習生たちは、たまたま人格・識見とも優れた人たちで、運が良かっただけかもしれません。ただ、時代が変わり、制度が変わっても、修習生という特別な時期に実際に仕事をする姿を見せるという実務修習のあり方は、大学や大学院では体験できないものですし、そうであるべきだと思います。

スケジュールとしては、10月・11月の時期に短期間、ホームグラウンド修習ということで指導を受けた弁護士事務所に戻る機会があります。そのときに再会できることはもちろん、二回試験を無事にパスして実務家となった彼らと再会できることを、心待ちにしています。
第71期司法修習生・第69〜70期弁護士採用のお知らせ
当事務所では、新しい弁護士を採用し、クライアントに向けてより良いサービスを提供したいと希望しております。
ついては以下のとおり求人情報を掲載致しますので、関心をお持ちの方は、記載したとおりの方法で応募いただければ幸いです。
なお、語学については、初歩的な英語の読み書きや会話ができること、外国人の方とのコミュニケーションに積極的な姿勢は望ましいですが、現時点で流暢であることまでは求めません。私たちと楽しく、協調して仕事していただける方を重視します。

【事務所情報】
事務所名 Maekawa国際法律事務所
所属弁護士会 大阪
住所 541-0046 大阪府大阪市中央区平野町3-1-10 オーセンティック淀屋橋102号
事務所HPアドレス Maekawa国際法律事務所-Website
担当者  前川直輝 登録番号 28620
電話番号 06-6123-7716 FAX番号 06-6224-0238
メールアドレス naokim (a) maelaw.jp ※(a)はアットマークに置き換えてください。

弁護士数 2名   男性:2名   女性:名  
パートナー 修習期:54期   男性:1名   女性:名  
アソシエイト修習期:68期   男性:1名   女性:名  
事務職員数 2名

【取扱事件】
契約法・商取引
債権保全・債権回収
交通事故 離婚・親権(親子関係を含む。)
遺言・相続 高齢者・障害者の財産管理,介護,成年後見 国際的家事・相続
会社法一般(株主総会・企業の社会的責任(CSR)・その他会社経営一般)
M&A・企業再編
土壌汚染・廃棄物処理等環境汚染に係る問題
法人倒産(会社破産・会社更生・民事再生・特別清算を含む。)
商標法 不正競争防止法 著作権法
IT関連紛争
国際的商取引 外国法関連
国籍・ビザ・出入国
一般刑事

その他取扱事件の特色等
金融機関や中小企業を中心とする顧問先の相談・紛争代理、損害保険会社関連の業務、外国企業・外国人からの相談業務や交渉代理(英語による)

【執務条件】
執務日 月〜一部土
勤務時間 その他 9時〜18時を基礎として自主性に委ねる。
休暇 夏期休暇:応相談 冬期休暇:応相談
出産休暇:法定どおり 育児休暇:法定どおり

個人事件の受任 受任 可
受任時の設備使用 可
受任時の経費分担 分担あり
弁護団事件 可

事務所アピール・特色・将来像・求める人材等
2018年3月開設の新しい事務所、パートナーは米国カリフォルニア州弁護士登録。既存企業からの依頼に加え、国内外の外国企業の相談業務が増加中。弁護士として基礎的技能を重視、事務所メンバーと協調して事務所を発展させられる方、基礎的な英会話ができることが望ましい。

[修習生向け求人]
採用予定人数 1名
修習期 69期 70期 71期
待遇 給与制
弁護士会費の事務所負担 なし
その他条件 交通費事務所負担。5年を目処にパートナーシップ契約を申し込む場合がある。
個人受任案件(国選・法律扶助除く)の報酬金のうち経費負担あり。
重点選考項目 協調性・語学力

【応募方法・問い合わせ方法】 必要書類の郵送 (事務所住所と同じ )
必要書類等 履歴書(書式自由) 成績表(大学・大学院) 成績表(司法試験)
その他 採用担当宛、封筒に履歴書在中と明記。メールアドレス、当事務所への志望動機と英語に関する能力・経験に言及していただきたい。
選考方法 応募者の中から書類選考、事務所から面接対象者に対して面接日時等を電子メールにて案内します。面接時に一定範囲で交通費負担あります。面接後、採否の連絡をします。提出いただいた書類は返却しません。

[弁護士向け求人]
採用予定人数 1名(69期〜70期の方を想定しています)
採用予定者の弁護士経験年数 1年以上3年未満 1名
応募資格 得意分野 不問
語学能力 基礎的な英会話力があることを希望します。
待遇 給与 給与制
弁護士会費の事務所負担 なし
その他条件 交通費事務所負担。弁護士経験5年を目処にパートナーシップ契約を申し込む場合がある。
個人受任案件(国選・法律扶助除く)の報酬金のうち経費負担あり。

【応募方法・問い合わせ方法】 必要書類の郵送
必要書類等 履歴書(書式自由) 成績表(大学・大学院) 成績表(司法試験) その他 採用担当宛、封筒に履歴書在中と明記。メールアドレス、当事務所への志望動機と英語に関する能力・経験に言及していただきたい。
選考方法 応募者の中から書類選考、事務所から面接対象者に対して面接日時等を電子メールにて案内します。面接時に一定範囲で交通費負担あります。面接後、採否の連絡をします。提出いただいた書類は返却しません。

電話勧誘の変化と弁護士業界
今日は4月1日。真新しいスーツに身を包んだり、新しいカバンを持って緊張した面持ちで電車に乗る会社員、学生さんをたくさん目にしました。弁護士の場合、複数の支店を持つ弁護士法人だったり、任官・転職しない限り、異動はないですから、風景を見て季節の移り変わりを感じているところです。

さて、今日は、うちだけですかね、やたらと広告宣伝サービスのテレアポが入りました。皆、ホームページがあることを確認して電話していると言うのですが、よほど当所のHPが貧相なのか、はたまた儲かっていない雰囲気を醸し出しているのでしょうか。離婚事件がどうの、相続がどうの、交通事故がどうの、より多くのお客様にサービスしたいというお気持ちはないですか、などと、サービストークを繰り広げるわけです。残念ながらHP経由で顧客を獲得したいというニーズは今の所ないですし、ニーズが個別に出たら自力でなんとかしますので、見当違いですよね。

今日の電話のいくつかは、スタッフをすっかり困惑させていました。なかなか電話を終わらせられなくて、表情が本当に困っていました。律儀に話を一通り聞こうとしてしまうので、テレアポはこうやって話を聞いてくれるというだけでカモだと思ってしまうから時間をかけているだけで対応としては良くないのだよ、とレクチャーした上で、代わりに電話口に出て、毅然と切電しました。もし営業を考えている人がいるなら、もっとふさわしいアグレッシブな事務所は他にありますから、うちには連絡してこないでくださいね。

自分が新人のころは、証券会社、不動産会社からの営業電話が山ほど入りました。最近はその種のDMが自宅住所に入ることはありますし、金融機関や不動産屋の個人情報管理はどうなっとるんだと腹も立ちますが、オフィスにそういう業界から連絡が入ることはありません。代わりに、法律事務所の広告宣伝勧誘が、電話・メールで山ほど入ります。彼らの方が時流や市場動向に鼻がきくわけで、ある意味、業界の動向を忠実に反映しているのかもしれないと思います。

金を持っている存在から、仕事がなくて困っている存在へ。これも国の政策の成れの果てですから、環境として認め、受け入れなければなりません。自分自身は、なぜお客さんが相談、依頼してくれて、なんとかご飯が食べていられるのかをきちんと見つめるように努力しています。正解があるわけではないですが、自分の業務分野ごとに、自分なりの売り出し方というのは、それなりに心得ているつもりです。だいたい、ホームページをいじったり効果的な宣伝をして大量に仕事を引き受ける、ということをしたいのか、身の丈にあった数のお客さんに良質のサービスを提供しようとするのか、といったビジネスの有様は、良し悪しではありませんから、各自が自己分析をしながら選択すべきことです。

ビジネスセンスはありませんが、自分が快いと思うことは自分にしかわからないわけですから、常に自分を見つめながら、変化を怖がることなく、自分に合った方法で仕事に邁進するだけだと信じます。年齢、経験如何を問わず、業界環境は厳しいですが、こういった業者の多くは顧客本位ではありませんから、お互いに注意して対応しましょうね。
小さな法律事務所の運営~自分という商品を磨くこと
先日、5年目弁護士の平均売上・所得について言及したので、久しぶりに自分の数字を見てみました。

5年目というのは自分が開業した年なのですが、数字を見てみると、これは今の環境では達成できていないだろうなと正直に思います。売上構成をみると、多数が個人依頼者からの売上なのですが、弁護士会や市役所の法律相談経由で相当数依頼を受けていましたし、小規模の破産管財事件が定期的に相当数ありました。最近は、大阪でも弁護士会での法律相談の割当てがとても少ないようですし、登録5年目では破産管財事件がなかなか回ってこないと聞きます。私は法律援助制度の委員会で審査を担当しているのですが、最近は登録3年目までの若手弁護士さんで、特定のお名前を多数目にしていて、この人は国選・法律援助の刑事事件をこれだけたくさん受任して大丈夫かなと心配になるほどです。また、当番弁護士や法律相談の割当日の都合が悪くなって交替をお願いすると、なんと数分で、引き受けてくれる人から連絡があります。それは私たち世代の感覚にはない現象で、それだけ仕事をもらうこと自体が切実な課題となっているのだと思います。

ただし、支出面でいえば、いろんなサービスや物のコストはとても下がっています。きれいな事務所を作るとか、職員を雇うといった、つまらない世間体など考えず、コストを堅実に管理すれば、まだなんとか食べていける感覚はあります。対外的にアピールをしようとすれば、インターネットでの露出を中心に、できることはそれなりにあるようにも思います。私たちが開業したころには普及していなかった手法があるということは、ポジティブにとらえるべきことでしょう。

自分の9年間の数字を並べると、収支構造はそれなりに変わってきましたが、おそらく自分自身の心身の充実が結果に影響しているということは間違いなさそうです。当事務所は、一貫して宣伝など対外的な露出に力を入れていないですし、分かりやすく実績をアピールすることもなく、それは経営上反省しなければならないかもしれませんが、それだけに、より自分の有様が収支に如実に表現されているように思います。過去9年間の財務諸表を眺めてみると、自分の体調や、仕事に対する気持ちが充実しているときは、特に深く考えなくても物事はうまく進んでいることが多いと思います。

例えば、開業した最初の月は、売上が数十万円でしたが、不思議とネガティブだった印象はなくて、1件ずつを大切にして只管事件処理に集中していたと思います。逆に、比較的初期のころに思いの外数字が上がっている時期もあるのですが、その理由をちゃんと分析して理解できていなかったからか、結果に比して自分の中に必ずしも充実感がなかったということが思い出されます。開業して数ヶ月でそれなりに食べていけるようになっていますが、それは経営の才覚があったということではないでしょう。当時の案件は、ずいぶん古いですし、その後お付き合いがない依頼者も少なくありませんが、未だに克明に依頼者のお顔や事案の内容を覚えています。おそらくそれは、人の縁というものを大切にするということだけは、心がけていられたからだと思います。

他人にアドバイスできるほど偉くはないですが、気になるのは、若い人たちがネガティブな言葉を口にしたり、書いたりしていることです。それだけは、やったらダメなことです。やせ我慢でも、ポジティブなことだけを表現するよう努めること。経済的に不安でも、そんな気持ちは顔に絶対出さず、笑みを絶やさず外に出ること。声をかけてくれる先輩、家族、友だち、裁判所・検察庁・弁護士会で遭遇するあらゆる人々、コンビニの店員や駅員さん、すべての人たちに感謝の気持ちを持って、できるだけ口にすること。何より、他人と自分を比べることをやめて、本当に何をしているときが楽しいのか、シンプルに考えてみることです。
法律事務所、弁護士というのも当然のことながらビジネスですから、収支の数字を自分できちんと管理して、他ならぬ自分自身の経営分析をするのは当たり前ですが、弁護士としての自分に仕事を頼んでもらえるようにするにはどうすれば良いかを真正面から考えることです。時代の流れや、自分の特性・能力を見極めることも大切なのですが、何より、個人にせよ法人にせよ、ネガティブな事態が弁護士に対するニーズのきっかけなのですから、相談し依頼する弁護士が明るく前向きで、元気にしてくれるような人間であることは、必須条件ではないでしょうか。

人生は、ちょっとした心がけで、まったく違う風景が見えてくると思います。私も自信があるわけでないですし、不安は尽きませんが、厳しいと言われる環境でも、一緒に頑張っていきましょう。
しんめい法律事務所・年末年始の業務予定
今年もこういう記事を投稿する時期になって参りました。
バタバタとしているようで、今年も沢山の事案に対応して来たこと、健康で過ごせたことには、ただひたすら感謝の気持ちです。

当事務所の年末年始の執務日は以下のとおりです。
顧問先の皆様とは随時やりとりができる体制でおります。
皆様、良い年末年始をお過ごしください。

年内:2014年12月26日(金)まで
年始:2015年1月5日(月)から