FC2 Blog Ranking 前川弁護士blog 2008年01月
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 前川 直輝

Author: 前川 直輝
最終学歴 京都大学法学部
司法修習 54期
カリフォルニア州弁護士
Maekawa国際法律事務所・代表弁護士
https://maelaw.jp/

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食の安全
最近はボリュームのある事案が多く、しかも弁護士2名ともが忙しいため、事務員もそろってばたばたしております。暇でやることがないよりは有りがたいと思って、頑張っています。

ところで、昨日から突然報道された中国製冷凍餃子の件、大変ですね。
うちの妻も危うく買おうとしていたといって、ヒヤッとしています。

弁護士としては、当然リスク管理に関心があるわけですが、今回の件は悩ましいです。
タバコ会社の関連会社は、中国の会社から仕入れていたようですが、どのような経過で農薬が入ったのかという問題はありますが、仕入れ先には民事上の責任があるだろうと思われます。
契約書等締結していても、そういう場合責任を負担する、損害を賠償する、と記載するわけです。

ただ、では損害が補填されるかというと、相手の資力や信用状態が問題になります。
特に中国等外国企業の場合、損害賠償事案での回収が望めるかというと、極めて疑問です。
そうなると、契約でいかにしばりをかけていようが、どうしようもありません。

海外企業との契約締結に当たっては、相手の信用調査をすることが通常ですが、それもどこまで信用がおけるか、情報が集まるかは、自国内ほど簡単な事柄ではありません。それに、私が体験した範囲でも、信用調査会社の費用は馬鹿になりません。

最終的には、
何かあった場合には自社でリスクを負担できるように腹をくくれることでなければビジネスを進められないでしょう。その意味で、商売というのは常にリスクと隣り合わせです。
事前の対処策としては損害保険に加入する、
食品の場合にはサンプル検査を必ず実施する、
相手工場に自社スタッフを派遣するか、定期的に検査する、ということが考えられますが、避けられないものもあります。

いずれにしても、政府もそうですが、事故が発生した場合には拡大損害を防ぐよう情報を集約して、適時に広報をリリースするというのが常識であるべきです。
それを怠った場合は、最早中国企業が良い悪いの問題ではなく、自社・自国の責任問題になってしまいます。

契約締結に当たっては、リスク管理を弁護士はじめチームで行うこと、
多少のコストは覚悟して、リスクを回避できるよう法律面や信用調査で注意を尽くす、
トラブル発生時には直ちに専門家の意見も聞きながら、決して隠蔽をしようとせず、積極的に先手の対応をとること、といったことを、予算や目的をにらみながら判断していく必要があります。

今回の件では、本来問題なく正当な製品まで販売できなくなってしまったり、場合によって冷凍食品そのものに対する風評被害が生じる虞れがあり、非常に気の毒ですし、事故的対応がどうであったのか、検証が必要だと思います。
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