FC2 Blog Ranking 前川弁護士blog 2012年02月
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 前川 直輝

Author: 前川 直輝
最終学歴 京都大学法学部
司法修習 54期
カリフォルニア州弁護士
Maekawa国際法律事務所・代表弁護士
https://maelaw.jp/

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司法修習以外に何を身につければいいですか?~足元を見つめ直す
少し暖かくなったと思ったら、ここ数日はまたすごく冷え込んでいますね。
三寒四温、徐々に春に向かっているのでしょうが、体調を崩しやすいですから、気をつけなければいけません。

さて、弁護士をしていると、司法修習生や法科大学院生、法学部生の皆さんと接する機会が多くあります。
毎回話をしていて、将来の話題になったときに、必ずといっていい人尋ねられる質問があります。

「弁護士になったときのことを考えて、法律以外に何か勉強しておいた方がよいことはありますか?」

この話題は以前にも取り上げたことがあり、私なりに語学と会計というオプションをお示ししたことがあります。
弁護士になるときに、あったほうが良い資格、能力とは?
ただ、こういう質問をされる人には、司法修習や法律の勉強は「当たり前」だとした上で、プラスアルファをどうするのか、という向上心を感じる一方で、法律等の学習に対する姿勢の甘さをどこかに感じることがあります。

元々司法修習は2年間でしたが、私たちの世代では1年半に短縮されていました。前後期の集合研修が各3ヶ月ずつ、その間の1年は民事裁判、刑事裁判、検察、弁護と各3ヶ月ずつの実務修習。当時を思い出しても、また今から振り返っても、司法修習をきちんとこなすだけで精一杯で余力などなかった気がします。
要件事実論を身につけ、白表紙と言われるテキストを何度も読み、講義や実務修習の起案、それに様々な法の現場での体験を自分なりに消化するだけで、朝早くや夜遅くの自由時間はあっという間になくなっていたと思います。
もちろん要領が悪いのだと思いますが、私のような凡人には体験できる修習だけでもおなかいっぱいでした。
学生時代は、もちろん勤勉とはほど遠い学生だったという自覚はありますが、それでも司法試験に向けて準備を始めたときは、他の学問に目を向けるような時間はどこにも見つけられませんでした。
自分がバッジを付けて、他人の権利義務の帰趨に直接携わるということを考えたら、今やっている最低限のことをおろそかにしてはいけないという強い気持ちがわき上がってきたものです。

現在はさらに短縮されて修習は1年間。法科大学院の2年ないし3年も課題や授業がたくさんで、それをこなすだけで大変だと聞きます。それをこなした上で、他の興味に向けて時間を割くという能力がある人には私なんぞうまくアドバイスできません。ただ、もし私と同様の多数の平均的な人たちに対して言うことがあるとすれば、2つです。

1.しっかりと目の前の体験を血肉とし、法律家としての基礎体力を養うことに専心して欲しいと思います。民事法、刑事法や憲法の基礎に集中できる期間は人生の中でそう多くはありません。そして、その基礎力と思考方法の学習が、その先の長い法曹人生に大きな影響を与えるということは間違いありません。こういう時代だからこそ、自分は法律家として基礎的な勉強したといえなければ、応用も何もないと思います。

2.仲間を大切にしてください。同期・同窓の仲間は、本当にかけがえのない存在です。弁護士なり他の仕事をはじめてから知り合う人たちも大事ですが、その準備段階で、場合によって寝食を共にするような人間的なふれあいや信頼感というのは、かけがえのない宝物だと思います。私も10年余りの弁護士生活で、何度同期に救われたか、また怠けるところを叱咤されたか、わかりません。そして修習でお世話になる裁判官、検察官、弁護士の皆さんとも、迷惑がられるくらい関わり合い、信頼関係を築き、学び取って下さい。
 仕事を始めて分かることは、実は調子の悪いときに頼れる人がいるかどうかがとても重要だ、ということです。利害関係なくつきあえる機会を、決して無駄にして欲しくないと思います。

以上二つを重視するだけで、たぶん大変だと思いますね。その上で、気分転換や、さらに自分に負荷をかける意味で、というのであれば、たとえば私が言うような語学や会計知識など、あった方が間違いなく役に立つ能力に時間を割いてもよいでしょう。また、実用知識だけでなく、スポーツや音楽、その他長く続けられるような趣味を持つことでもよいと思います。
ただ、いずれにしても、必要を感じ、興味がわいてはじめて身につき、長続きするのですから、他人に言われたからというのであれば、その時間は法律の勉強や、友人との時間に充てた方がよいと思います。

最後に1点、法律家は文章がかけなければ仕事になりません。
口頭主義、直接主義といっても、書面やこれに基づく弁論が専門家としての重要な能力になります。
何度か知り合いに推薦したことがあるのですが、以下の書籍は私が弁護士1年目に先輩に勧められた本です。文庫で、さほど分厚くありませんが、読み通していくつかを実践するだけでも、文章が簡略になり、スムーズになること請け合いです。
私も未だに読み返すことがありますが、まだまだ改善すべきことがあるなと痛感します。
よろしければ、通勤途上などでも読めますから試してみてください。







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