FC2 Blog Ranking 前川弁護士blog 2013年05月
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 前川 直輝

Author: 前川 直輝
最終学歴 京都大学法学部
司法修習 54期
カリフォルニア州弁護士
Maekawa国際法律事務所・代表弁護士
https://maelaw.jp/

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笹子トンネル事故提訴の報に触れて
しばらく更新しておりませんでしたが、前回に引き続き、社会的な問題について、意見をする機会に恵まれましたので、ご紹介しておきます。

笹子トンネル事故で遺族が「提訴」 知っておくべき訴訟のポイントは?
2012年12月の年の暮れ、山梨の中央自動車道の笹子トンネルの天井が崩れて、下敷きになった事故についてです。
多数の死傷者を出し、この度、犠牲者のうち5人の遺族が提訴に踏み切るということで、私なりに理解しているところで意見をしました。

国家賠償について色々触れている機会があったので、ブログをご覧になって意見を求めていただいたようです。
今回の事故、とても痛ましく、被害者には何の落ちどもなく、また、誰がそうなってもおかしくない状況で、自分自身恐ろしい思いをしたのを、まざまざと思い出しました。

今回の訴訟の代理人は、国賠訴訟を断念し、国の責任は直接追及しない結果になったようです。
国を被告とすることで、単純に被告の数が増えますし、私企業と違って国賠法という法律上の論点にもつながりますし、事故の原因となったトンネルの欠陥との結びつきがどこまで認められるかは、シビアな問題になってきます。
公共財である道路、しかも高速道路について、問題が生じた場合に、国の非を追及しないということに、ご遺族や代理人としても忸怩たる思いだろうとは思いますが、負担の大きさを考えると、それもやむを得ないのかもしれません。
ただ、今回の訴訟をきっかけとして、国の管理の仕方やどこまでの報告がなされていたか、管理がなされていたのかについて事実が明らかになることで、犠牲となった皆さんの死が将来の我が国の安全に繋がるようにしたいものです。

自分も車を運転しますし、トンネルも沢山とおります。
多くの方はそうでしょうし、車に乗らない人も電車でトンネルを通ることはいくらでもあろうかと思います。
常に何かあるかもしれないのだということを、きちんと認識はしておくべきでしょうし、
こういった犠牲のもとに公共の安全が保たれ、確実になっていくのだということを、十分に理解しておきたいです。

あくまで特定の方々と、中日本高速道路ほかの企業との訴訟ではありますが、公的な色彩は帯びると思います。
被告側も立場はあろうかと思いますが、事実関係については詳らかにされるよう期待したいものです。