FC2 Blog Ranking 前川弁護士blog 2014年12月
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 前川 直輝

Author: 前川 直輝
最終学歴 京都大学法学部
司法修習 54期
カリフォルニア州弁護士
Maekawa国際法律事務所・代表弁護士
https://maelaw.jp/

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請求認容は当たり前。その先に〜防御権侵害国家賠償訴訟
長らくご無沙汰しておりました。なかなか習慣化しないブログ更新ですが、Facebookであれこれ書いてしまうのがよくないのでしょうか。気まぐれですがご容赦ください。

さて、防御権侵害国家賠償訴訟と呼ばれる大事な訴訟、本日2014年12月15日で口頭弁論が終結されました。
提訴し、第1回口頭弁論期日が2012年11月ですから、足掛け2年以上かかりました。
第1回のときの記事は以下のとおりです。

第1回の裁判期日が決まる~防御権侵害国家賠償訴訟

刑事公判中、期日間整理手続(という争点や証拠を整理する準備のプロセス)中に、検察官が、公判にかかっている事件と同じ事件を理由に、拘置所に勾留され接見禁止中(弁護人以外誰とも会えない)の被告人の独居房等に捜索差押えをするべく令状の請求をし、裁判官がこれを許可したという事件です。

弁護士以外誰とも会えない被告人は、ひたすら弁護人が会いに来るのを待ち、しかも事実を争っているのなら何をどう準備するのか、色んな準備が必要です。弁護士さんが唯一の信頼できる人間です。
その相手の懐に手を突っ込んで、好きなだけ物を持っていけるのなら、手紙の内容、メモの内容、証拠書類への書き込みの内容、全部見た上で自分の好きに使えることになります。

野球、サッカー、アメフト、あらゆる対戦型のスポーツで、戦っている最中に、相手のベンチのサインや戦略に関する会話、選手とのやりとりを、全部見るというのは、普通に考えてルール違反だろうと思います。
試合の最低限のルール、倫理観であって、フェアプレーの精神の欠片もないわけです。

卑劣なプレイヤー、チームが居ても、審判にお伺いを立てて毅然と怒られれば相手のチームには害がないわけです。それを、防ぐどころか、フェアプレーを害することが分かりながらお墨付きを与える。
いったい、こんな力関係で、被告人や弁護人がどうやって安心して戦えというのでしょうか。

私が個人的に憤ったのは、検察官や検察事務官が証人尋問において、大阪で戦った従前の国家賠償訴訟の判決を知らず、情報共有すらしていないということでした。
三権分立は小学校で学ぶことですが、司法の判断を検察庁が真摯に受け止めて行動を改善しないのなら、それは裁判所が何を言っても馬耳東風、適当に受け流しているだけではないでしょうか。
苦労して積み上げた成果が、最も響いてもらわないといけない組織に全く届いてすらいないというのは、大げさでもなく、絶望させられます。

口頭弁論が終結し、判決は
平成27年3月16日(月)午後1時15分から、大阪地方裁判所1008号法廷
で言い渡し予定となりました。
どなたでも傍聴ができます。
私たち弁護団は、請求が認められるのは当然だと思っています。
むしろ、裁判所がどのような理由で、誰の行為が違法だという判断で結論を導くのか、また、違法行為の損害をどこまで重大なものと評価してくれるかに注視しています。

弁護士でない方にはイメージがしづらいかもしれませんが、刑事裁判は誰でもかかる可能性がありますから、是非少しでよいので関心をもっていただければと思います。
私自身は末端で関わっただけですが、とても優秀な若手弁護士が活躍した裁判でもあります。
開業して日々の業務や雑事に没入していると、弁護団事件というのも中々遠ざかってしまいがちですが、いざやってみると、年齢や経験の多寡を問わず、ただ只管内容重視でプレーンに議論ができることが楽しく、刺激的です。
小規模な事務所で、あくせく働いているような人間だからこそ、こういう活動に参加すべきなのだと感じます。

吉報であることを切に願うところです。