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 前川 直輝

Author: 前川 直輝
最終学歴 京都大学法学部
司法修習 54期
カリフォルニア州弁護士
Maekawa国際法律事務所・代表弁護士
https://maelaw.jp/

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2018年7月試験MBEスコアの低下
新規開業初年度、夏休みもなくしっかりマイペースに働いてきましたので、休みボケもなく、夏バテもなく、快調に働いていますが、なかなか仕事の中身に触れにくく、必然的に米国司法試験ネタに偏りがちであることはご容赦ください。

さて、2018年7月試験を受験された皆様、お疲れ様でした。
留学中の方も、またAttorney applicantその他の資格で飛び込み受験の方も、またどの州のBar Examを受験された方も、異国の地で外国語で試験を受けるというそのチャレンジに拍手を送りたいと思います。
カリフォルニア州司法試験が2日制になって3回目、ちょうど私が受験してからも1年以上経過します。
得点構成がMBEとEssay+PTで50:50になったことから、MBEの合格に占める重要性は、今まで以上に高まっています。

試験実施機関である全米司法試験協会(NCBE)がJuly 2018のMBEに関する数値を発表しています。以下URLを引用しておきます。
July 2018 Average MBE Scores Decrease

これによると、Scaled Scoreは昨年2017年7月より2.2ポイント下がったとのことです。
確かに昨年は、今思い起こしても問題は易しくなったという実感があります。それは直前の2017年2月度があまりに難しくなった反動でもあったのではないかと思います。
ただ、それにしても、このScaled Scoreは、34年ぶりくらいに低いそうです。MBEのスコアを巡っては、問題が難しすぎるのだよというロースクール側と、いや受験生の教育レベルが低くなっているのだよという試験委員会の舌戦が繰り広げられるのですが、ちょっとこの落ち込みは深刻かもしれません。

というのも、あくまで全米ではありますが、受験者が2.9%減少しているからです。2014年と比較すると51,005人から45,274人に激減しています。
人数が減って、平均値が下がるというその現象をどう捉えるべきか。
もちろん詳細な分析が出来る訳ではありませんが、その意味するところを理解するのは、さほど難しくはないかもしれません。ロースクールの経営は、洋の東西を問わず、なかなか厳しいのだろうと思います。

さて、日本人の受験者にとっての良し悪しも、一概には言えませんが、試験制度からして、マークシート式の受験に慣れている人たちにとっては、MBEの難化は歓迎すべきことだと思います。それだけ差をつけやすいと思われるからです。
また、実際に受験した皆さんで、もしMBEの出来が芳しくないと思われたとしても、全体が難しくなって点数が落ちているので、それほど落ち込まなくて良いという客観的な材料にもなります。もちろん、再度受験しなくて済むのが一番ですが、やはり万一のときに備えて準備を続けなければならないというと、そのモチベーション維持は重要だと思いますから、少しでも気持ちが楽になるのが良いに決まっていますよね。
そしてもし受験者層のレベルがNCBEのいうように低下しているなら、それもやはりプラスに捉えることができるでしょう。
統計数値はポジティブに利用しながら、日々の学習や生活に生かしていきたいものです。

最後に、このブログを通じて受験仲間も増え、現在でも質問を多数承りますので参考までに学習に当たっての要点を振り返ってみます。
一定の時間以内に、英文で書かれた問題を読んで、4つの選択肢の中から正答を選ぶのがMBEです。
第一に、必要な知識を要領よく習得すること。これによって正答が選べるのは勿論、問題を読み、選択肢を切る速さが高まります。
第二に、英文を読んで理解できる速度を上げること。日頃から語彙を増やすために英文記事を読んだり、CNNやBBCといったニュースを聞くようにするのも一つですが、一つ思うのは、MBE特有の速度があるということです。問題となる事例はパターンがあります。そして、問題文はすべての単語が均等に重要ではなく、正答を選ぶ(あるいは不正解の選択肢を外す)鍵となる文章、ワードを見つけられれば良いです。ですから、問題を繰り返し読んで解くことが大事だと思います。
第三に、試験の定石ですが、過去問をやることです。予備校が用意した問題もやったことはありますが、やはり問題の品質や癖のようなものは、過去問に勝るものはないと思っています。
遠方の受験生でも、オンラインでAdaptibarというプログラムがあります。メインプログラムは、オンラインで1問ずつ問題が出題されるというサービスですが、これのオプションである講義は比較的良心的な価格設定で、7科目すべてを一人の先生が試験合格に必要最小限で教えてくれます。

もう一つ、MBE固有の対策本で一番有用だったのが何かと問われれば、以下の本が一択です。

Strategies & Tactics for the MBE 5th Edition (Emanuel Bar Review) (Paperback) - Common
本の構成は、MBE全体に通じる傾向や対策、科目ごとの大まかな注意点や良くある引っ掛け方、またMBEを解く上で特に重要な概念、知識が整理されています。注意を要するのは、教科書やノートのように全科目の全範囲が網羅されているわけではないということです。
それを前提に、私は過去問については基本的にAdaptibarを中心としつつ、科目解説やMBE全体の解法、テクニックの類は、この本を読んで何度も理解しようと努めました。極端な例では、問題文を読まないでも、Callと選択肢だけで正答が導けるということがあります。なんだか大学入試センター試験のような感じですが、それで1分、2分セーブできるというのは、それだけで心の余裕ができるものだと思います。
少々お高いですが、Kindle版も出ていますし、ご参考までに情報提供です。

全米の平均点が下がったといっても、Caiforniaの試験におけるScaled Scoreはまた別です。これも下がるとは思いますが、受験者層のレベルが比較的高く、合格ラインに達するScaled Scoreは全米より高い水準です。
全体がどのレベルであるのか、については受験者がコントロールできることではありませんから、情報は入手しながら(特に試験範囲の変更がある場合は、要注意です)やるべきことを淡々とこなすことだと思います。特に英語にハンデを感じている人は、Writingに苦手意識が出やすいので、そういうときこそMBEのハイスコアを狙って、時間を多く割いていただいたら良いと思います。
英語の運用能力が高く、読み書きのスピード・正確性に問題がない方を除き、日本人受験生はMBEで得点を稼ぐことをお勧めします。

7月受験されたお知り合いもたくさんいらっしゃいます。皆様が望む結果になることを、心より祈っています。
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